株式会社後藤回漕店
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INTERVIEW

パラオでの経験を活かし多くの地域で、
世界を前に進めるための最初の一歩を。

国内営業

国際部 兼 東京営業部

Goto Heihachiro

2009年入社
経済学部 経済学科卒

大切にしているのは、お客様に寄り添いながらニーズにこたえていくことはもちろんのこと、一緒に働く仲間の期待にもこたえ続けること。国際部と営業部を兼務する若きリーダー。

CAREER
Q1

現在はどんなお仕事をされていますか?

取引先の大手商社や重工業メーカーの海外ビジネスを成功させるために、貨物の輸出入の手続きや手配などを行っています。たとえば、現地で発電所や工場を建設する際、必要な機材や部品を現地に届けないと建設は始まりません。そのため私たちは、どこに、何を、いつまでに、どんな手段で届けるかを考えることが重要です。事前に現地でのリスクを洗い出し、輸送計画を緻密に立て、輸送を行う船会社や、現地で作業を行う輸送会社を手配し、入港などに必要な手続きを抜かりなく行います。

やりがいは、貨物を無事に届けること。たとえば以前、ラオスの山奥に大きな設備を輸送しました。港で設備を下ろして約1000km、輸送機材が現地になかったため、一般車両の大型トラックで運ぶことに。目的地に近づくほど道は荒れていきます。振動で機械が壊れないよう何度も固定し直しながら進みました。その作業を行う現地スタッフに、丁寧な作業をお願いすることにも苦労しつつ。途中、ひどい凸凹道にハンドル操作を誤りそうになったことも。だからこそ、「無事に届ける」というシンプルなゴールを達成した瞬間、ほっとすると共にやりがいも感じます。

Q2

後藤回漕店に入社を決めた理由は何ですか?

昔から世界を股にかけてビジネスを手がけたいと思っていたので、大学卒業後は大手の総合商社に入社しました。しかし、その会社で配属されたのは国内の不動産開発の部署。充実した毎日を過ごしてはいましたが、海外ビジネスを手がけたいという思いはずっと心にありました。「うちの仕事をやらないか?」、父からそう声をかけていただいたのは、そんな時でした。わずかな葛藤はありましたが、それよりも、ずっとやりたかった海外とのビジネスができるという事実のほうが、自分のキャリアにとっては重要なことだったので、後藤回漕店に転職することを決断しました。

Q3

「世界を動かした」と手応えを感じたプロジェクトについて教えてください。

それは、パラオに発電所をつくるODA*案件でした。ODAとは、政府が発展途上国の経済発展や福祉の向上のために行う援助や出資のことです。私たちは計画の段階から関わり、約3年間コミットしたプロジェクトでした。

発電所に使う鉄骨などの資材を私たちが日本から現地に輸送し、建設は順調に進んでいました。そしていよいよ最後の大仕事、最大最重量の貨物である50トンものエンジンを2機、発電所に運び入れるという段階に。しかし、そこにはいくつもの壁がありました。まずは、このスケールの貨物を運ぶには専用のトレーラーが必要です。しかし、パラオ国内にそのトレーラーはありません。日本から持っていくしかないのです。けれど、日本からパラオへ貨物を輸送する定期便では、トレーラーは大きすぎて運べない。別の方法で運べたとしても港にトレーラーを駐車すると、その駐車スペース分の予算も手続きも増えてしまうため、海運から陸運へのスムーズな接続が不可欠。なのに、現地スタッフにはこれほど大きな貨物の輸送経験がなかったのです。

そこで、これらのリスクを事前にすべて洗い出し、手を打ちました。まず、以前から付き合いのあるドイツの船会社から、トレーラーを輸送できるサイズの専用船をチャーター。そして、パラオへの貨物輸送を取り仕切る会社と協力し、パラオへの入港手続きや税関の申告書作成などを事前に完了。経験のない現地スタッフに作業をコーチングできるよう、日本から経験豊富なメンバーを派遣。もちろん他にも多くの準備がありましたが、いずれにしても事前にあらゆる手を打ち、何度もシミュレーションをしておいたことで、プロジェクトの千秋楽の大仕事を無事にやり遂げることができました。
*ODA:Official Development Assistance(政府開発援助)

Q4

今後は、どんなキャリアを描いていきたいですか?

この経験から、計画を緻密に組み立てることの大切さを学びました。途上国では輸送機材が限られ、交通インフラも整備されていません。そのため、事前に情報を集めてリスクを想定し、どうすれば運べるかを一から計画しておかないと、道半ばで頓挫する可能性があります。このプロジェクトはうまくいきましたが、そういう意味では輸送の難しさも改めて学びました。今後はこの経験を活かし、まだ手がけたことのない地域への輸送にチャレンジしたいです。特に途上国。人々の暮らしを豊かにするインフラは、必要な貨物が届かないと開発を始めることすらできません。つまり私たちが担っているのは、そんなプロジェクトの最初の一歩。この一歩がなければ世界は前に進まない。そんな思いを胸に、今後も新たな地域への輸送に挑んでいきます。

Q5

ある1日の仕事の流れ

08:00 出社、前日の夜中に海外代理店から届いたメールチェック。
08:30 各ライン課長と当日業務予定確認ミーティング
10:00 船社担当者来社、サウジアラビア向け大型機械輸送について打合せ
12:00 顧客とランチミーティング
午後、営業訪問2社。
途中、丸の内の大手商社に駐在している部下のもとに立ち寄りコーヒーブレイク
18:00 英国の現地法人駐在員とのSkypeミーティング
19:00 帰宅
Q6

休日は何をしていますか?

最近はもっぱら子供と公園などで遊んだり、家族のために料理をしたり。3人目が生まれたばかりなので、妻の負担も軽くしてあげたいと思い、休日は家族サービスにあてています。

記事内容は取材当時のものです。